
WIND BREAKER 1巻
(画像引用元:講談社ホームページ)
この記事では、WIND BREAKER 1巻の感想と評価、登場人物、あらすじ、目次について解説致します。※この記事には、ネタバレを含んでいますので、ご注意下さい。
WIND BREAKER 1巻の概要
WIND BREAKER 1巻の概要をお伝えいたします。
彼らは、最強の不良軍団。そして、街の英雄───。偏差値は最底辺、喧嘩は最強。超不良校として名高い学校・風鈴(ふうりん)高校。この春、そんな風鈴のトップを目指して街にやってきた風鈴高校1年生・桜遥(さくらはるか)は、風鈴高校が“防風鈴(ボウフウリン)”と名付けられた街を守る集団となっていたことを知る。そして桜は、風鈴の一員として街を守るため戦い始めることに──! 不良高校生・桜の喧嘩英雄伝説、開幕!!
(引用元:講談社ホームページ)
WIND BREAKER 1巻の登場人物
WIND BREAKER 1巻の登場人物をお伝えいたします。
風鈴高校
桜 遥(さくら はるか)
風鈴高校1年1組に所属する少年。好きなものは「強い相手」で、喧嘩で“てっぺん”を目指すために街の外からこの学校へと足を踏み入れた。白黒に分かれた髪と鋭い眼差しが印象的だが、その見た目ゆえに周囲から距離を置かれ、孤独でいることが当たり前になっていた。自らを「喧嘩しか能のない嫌われ者」と認識しており、強者を打ち負かし頂点に立つことでしか、自分の存在価値を確かめられないと信じている。
楡井 秋彦(にれい あきひこ)
風鈴高校1年1組に在籍する生徒で、喧嘩は得意ではないものの、明るく素直な性格でクラスの雰囲気を和ませるムードメーカー的存在。幼い頃から風鈴高校の生徒たちに憧れを抱き、「街を守りたい」という想いは誰よりも強い。人を観察することが好きで、かっこいいと思った人物の特徴をノートに書き留めて分析するのが日課。常に胸ポケットにノートとペンを忍ばせる情報通で、仲間たちの中でもひときわ柔らかな光を放つ存在。
蘇枋 隼飛(すおう はやと)
風鈴高校1年1組に所属する生徒。常に穏やかな笑みを浮かべ、誰に対しても柔らかく接するが、ときに突拍子もない発言で周囲を翻弄することもある。一見温厚ながら、礼を欠く者には一切の情けを見せない冷徹な一面を持ち、そのギャップが印象的。感情を表に出すことが少なく、何を考えているのか掴みづらい謎めいた存在でもある。戦闘時にはカンフーや合気道を思わせる流麗な動きを見せ、独自のスタイルで相手を圧倒する。
杉下 京太郎(すぎした きょうたろう)
風鈴高校1年1組に在籍する生徒で、中学時代から“ボウフウリン”の名を背負うことを許された唯一の存在。圧倒的な喧嘩の腕を持つが、その行動の源には総代・梅宮への絶対的な忠誠心がある。彼の言葉を何よりも重んじ、その意志に従うことを信条としている。普段は無口で感情を表に出さず、独特のゆらめくような歩き方が印象的。しかし一度怒りに火がつくと、誰にも予測できない暴走を見せる危うさを秘めた狂犬。
桐生 三輝(きりゅう みつき)
風鈴高校1年1組に所属する生徒。穏やかな話し方と気配り上手な性格で女子からの人気も高いが、その優しい雰囲気とは裏腹に喧嘩の腕前は確かな実力派。普段はマイペースで、スマートフォンゲームが大好き。暇さえあれば画面を操作しており、毎日のログインボーナスを欠かさないのが習慣。仲間たちを親しみを込めて“ちゃん”付けで呼ぶなど、人懐っこく距離の取り方が絶妙なタイプ。柔らかな印象の中に芯の強さを秘めている。
柘浦 大河(つげうら たいが)
風鈴高校1年1組に所属する生徒。毎日の筋トレとプロテイン摂取を欠かさないストイックな性格で、明るく素直な人柄から仲間たちに信頼されている。一方で情熱が過剰すぎるあまり、時に“暑苦しい男”として扱われることも。自らの“美学”を何より重んじ、初対面の相手には必ず「お前の美学はなんや?」と問いかけるのが恒例。行きつけの店は「まっするぱわー」で、愛用メニューはプロテインお好み焼き。力と信念を象徴する、風鈴の筋肉番長的存在。
梶 蓮(かじ れん)
風鈴高校2年1組の級長を務める生徒。いつもヘッドホンを着け、大音量で音楽を聴きながら過ごす姿が印象的で、口には棒付きキャンディーをくわえていることが多い。無表情で何を考えているのか掴みにくいタイプだが、内面は情に厚く、仲間想い。特に副級長の榎本や楠見とは固い信頼関係で結ばれており、彼らと共にクラスをまとめ上げる存在。静かだが芯の通ったリーダーとして、周囲から一目置かれている。
梅宮 一(うめみや はじめ)
風鈴高校3年1組に所属し、“ボウフウリン”を束ねる総代にして絶対的な頂点。人懐っこい笑顔と穏やかな物腰で仲間から絶大な信頼を寄せられ、風鈴の生徒だけでなく街の人々からも慕われるカリスマ的存在。圧倒的な喧嘩の腕に加え、懐の深さと統率力を兼ね備え、一言で場の空気を支配するほどの存在感を放つ。強さを誇示するのではなく“守るために戦う”信念を持つリーダーであり、意外にも趣味は野菜作りという温かな一面も持つ。
柊 登馬(ひいらぎ とうま)
風鈴高校3年1組に在籍し、“ボウフウリン”四天王の一角として多聞衆を率いる筆頭。几帳面で責任感が人一倍強く、自由奔放な総代・梅宮に振り回されることもしばしば。そのため常に胃薬が手放せない苦労人気質の持ち主でもある。冷静な判断力と確かな実戦力を兼ね備えた武闘派で、戦闘面では風鈴屈指の実力者。厳しさの裏には仲間への深い思いやりがあり、誰よりも梅宮を理解し支える頼れる右腕的存在。
喫茶店「ポトス」
橘 ことは(たちばな ことは)
喫茶店「ポトス」で働く店員。落ち着いた物腰と気さくな性格で周囲から慕われており、その堂々とした立ち居振る舞いから年上に見られることも多いが、実は桜たちと同じ16歳。店を任されるほどの責任感を持ち、風鈴高校の生徒や地元の人々に心のこもったメニューを提供している。ときには桜に助言を与え、彼の心を支えるような大人びた一面も覗かせる、街と風鈴をつなぐ温かな存在。
WIND BREAKER 1巻の感想
WIND BREAKER 1巻の感想をお伝えいたします。
WIND BREAKER 1巻の評価
WIND BREAKER 1巻について、以下の5つの観点で各項目10点満点で評価致します。
ストーリー:8点
王道の“ヤンキー漫画”の枠組みを踏まえつつも、「街を守るために戦う」という明確な目的を軸に据えた構成が新鮮で、読者の共感を呼びやすい物語になっています。序盤から主人公・桜遥の過去や内面を丁寧に描き、彼が成長していく可能性を示す導入部分の完成度も高いです。展開自体はオーソドックスながら、テンポの良さと構成の巧みさが際立ち、シリーズの滑り出しとして非常に安定感のある一巻です。
キャラクター:9点
作画・デザイン:9点
表現力:8点
構図の大胆さと画面の勢いが際立ち、特にバトルシーンでは圧倒的な迫力とスピード感が伝わってきます。見開きページの演出や視点の切り替えが非常に効果的で、キャラクターの動きを読者が“体感できる”ような作画が魅力です。キャラクターデザインも洗練されており、表情や仕草ひとつで性格や感情を描き分ける繊細さがあります。全体的にビジュアル面の完成度が高く、作画の説得力が作品の熱量を支えています。





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